松川朋奈

アーティスト

1987年、愛知県生まれ。2011年 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。 松川の特徴的な写実的でどこか劇的な印象を与える絵画は、同世代の女性たちへのインタビューの中で印象に残ったフレーズを作品のモチーフ及びタイトルとしており、彼女らとの対話を通して生まれてきている。初期作品からの日常生活に残された痕跡や仕草に表れる人間性や人間の内面への関心はそのままに、そのフラットで滑らかな表面上には、対話から導きだされた日常的な情景の一部がハイライトを当てるように再構成され、生活のなかに見られる脆弱性を別の価値観へと転換する試みがされている。作品はこれまで森美術館、大原美術館、京都国立近代美術館、愛知県美術館、そしてジャピゴッツィコレクション(スイス・アメリカ)に収蔵されている。2011年に、福沢一郎記念賞を受賞して以降、「六本木クロッシング2016展」「MAMコレクション011」に参加するなど、国内のアートシーンを担うアーティストとして知られる。近年は個展とグループ展をパリで成功させ、国外でも活躍の場を広げている。