- ABOUT
- 角谷紀章

角谷紀章
アーティスト
自身の作品を「他者に想像させるツール」と位置付け、スマートフォンで撮影したスナップ写真を題材に制作している角谷紀章。
YouTubeやSNSといったメディアを通して得た視覚情報、あるいはスマートフォン越しにのみ記憶された風景など、現代において私たちの視覚体験は、直接的な体験と間接的なイメージが混在したものへと変化している。
角谷はそうした感覚を背景に、景色にノイズを加えた「見えづらい景色」を提示する。代表的なシリーズである「Frosted Window」や、「Curtain」では、タイトルであるすりガラス窓やカーテンを模したぼやけた描写によって、景色の一部が隠匿されている。曖昧化された像は、鑑賞者それぞれの記憶や観念から不完全な視覚情報を補完するように想像を促す。そこでは絵画は単に景色を再現するための媒体ではなく、鑑賞者の内側に新たなイメージを立ち上げるための装置として機能している。角谷の作品は「見る」という行為そのものを改めて問い直す。
見えづらさを通して生まれる想像の余白は、デジタルメディアによって変容した視覚体験に対し、絵画というメディアの新たな可能性を提示している。
1993年 兵庫県神戸市生まれ
2022年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画修了 博士号(美術)取得
2023年 BSフジ『ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~#399』出演
ロールス・ロイス・モーターカーズ大阪「スペクター」発表会での作品展示
