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- 杉本博司の待望の大規模個展から、ピカソ×ポール・スミス展まで。 / 編集部が今月、これに行きたい アート備忘録 2026年6月編
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2026.06.03
杉本博司の待望の大規模個展から、ピカソ×ポール・スミス展まで。 / 編集部が今月、これに行きたい アート備忘録 2026年6月編
Illustration / Asuka Hoshino
たくさんの展覧会やイベントの中から、絶対に行くべきアートスポットを編集部が厳選! 毎月のおすすめをピックアップしてご紹介します。
今月は現代美術作家、杉本博司の原点である銀塩写真の展覧会から、ピカソの芸術とポール・スミスの感性が交錯する展示まで、幅広く紹介します。
先月紹介のイベントもまだまだ楽しめる!
「杉本博司 絶滅写真」(東京国立近代美術館・東京)

杉本博司 《相模湾、江之浦》 2025年 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
現代美術作家・杉本博司。建築や舞台演出など多岐にわたる活動を展開する彼の原点は、銀塩写真にある。本展は、デジタル化が進む現代において「絶滅危惧」とも言える極限の銀塩技術を、初期から現在に至る約65点の作品を通して紐解く。杉本の写真作品のみで構成する美術館での個展としては、2005年以来となる。メイン会場の作品群に加え、サテライト展示では未公開の制作記録「スギモトノート」を初公開する。さらに同館所蔵の杉本作品全点も同時公開。完成された静謐なイメージと、その生成過程を裏書きする未公開資料の両面から、作家の全貌を多角的に解剖する。

杉本博司 《ポコット族》 2025年 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
会期:2026年6月16日(火)〜9月13日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
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「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」(国立新美術館・東京)

パブロ・ピカソ《読書》1932年、パリ国立ピカソ美術館(パリ国立ピカソ美術館展示風景、2023年) © Vinciane Lebrun/Voyez-Vous, courtesy of the Musée National Picasso-Paris. © 2026-Succession Pablo Picasso-BCF (JAPAN)
パリ国立ピカソ美術館の所蔵作品を、英国を代表するデザイナーのポール・スミスが独自の視点で演出し直す、かつてない展覧会。ピカソ没後50周年を記念したパリでの特別展を基にした国際巡回展で、伝統的な仕立てと遊び心に満ちたポール・スミスの感性が、巨匠の作品群に新たな光を当てる。会場は壁紙から装飾にいたるまで、自由な発想で創り上げられた色鮮やかな空間。初期の《男の肖像》から愛息を描いた《アルルカンに扮したパウロ》まで、厳選された約80点を緩やかな時系列に沿って展観する。ピカソの芸術とポール・スミスの感性が交錯する、驚きと喜びに満ちた美の対話空間となる。

パリ国立ピカソ美術館展示風景、2023年 © Vinciane Lebrun/Voyez-Vous, courtesy of the Musée National Picasso-Paris. © 2026-Succession Pablo Picasso-BCF (JAPAN)
会期:2026年6月10日(水)〜9月21日(月・祝)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
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「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」(アーティゾン美術館・東京)

エットレ・ソットサス《カールトン》1981年(デザイン/製作)、製作:メンフィス・ミラノ、 石橋財団アーティゾン美術館 © Erede Ettore Sottsass
20世紀イタリアデザインを象徴する巨匠、エットレ・ソットサスの日本初となる回顧展。石橋財団が所蔵する初期から晩年の作品112点を一挙に公開する。1950年代のオリヴェッティ社での名作から、1981年に世界を席巻したデザイン集団「メンフィス」によるポストモダン作品まで、その変遷を網羅的に辿る構成。家具、プロダクト、ドローイングなど多岐にわたる展示品から、斬新な色彩やユーモアで現代人の生活を明るく照らそうとした、彼の独創的なデザイン哲学を詳らかにする。

エットレ・ソットサス《マラバール》1982年(デザイン/製作)、製作:メンフィス・ミラノ、ビトッシ、石橋財団アーティゾン美術館 © Erede Ettore Sottsass
会期:2026年6月23日(火)〜10月4日(日)
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
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「モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」(ポーラ美術館・神奈川)

クロード・モネ《睡蓮》1907年、ポーラ美術館
クロード・モネの没後100年と開館25周年を記念した特別展。アジア最大のモネ・コレクション全19点を一挙に展観し、初期の風景画からサン=ラザール駅、ロンドンやヴェネツィアの連作、作家を代表する「睡蓮」連作まで、画業の変遷を網羅する。本展の主眼は、伝統を覆したモネの革新的な視覚体験を現代のまなざしで再解釈する点にあり、国内外18組の現代作家による作品を対置して、時代を映す「目」を通じてモネの表現を問い直すもの。19点の油彩画と現代美術が交差する空間から、「見る」という行為の本質と、今なお更新され続けるモネの絵画の新たな地平を提示する。

アローラ&カルサディーラ《Graft》2021年、《Penumbra》2020年、展示風景:「Antille」 ギャラリー・シャンタル・クルーセル、パリ、2022年 撮影:Martin Argyroglo
会期:2026年6月17日(水)〜2027年4月7日(水)
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
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「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」(神奈川県立近代美術館 葉山・神奈川)

ジビレ・ベルゲマン 《アネッテとアンゲラ、ルストガルテン、ベルリン》1982年 © Estate Sibylle Bergemann. Courtesy Loock Galerie, Berlin
1990年の再統一により消滅した東ドイツ(ドイツ民主共和国)。近年まで写真史で看過されてきた女性写真家たちのキャリアと表現に着目する本展は、ベルリンのコレクター、スヴェン・ヘアマン氏のヴィンテージ・プリント・コレクションを中心に、重要作家15人の作品を紹介する。かつて存在した国家の社会構造や日常の光景に対し、彼女たちが注いだ確かな技術と独自の視線を検証。分断時代の東ドイツにおいて、写真が果たした芸術的・社会的役割を再考し、歴史の狭間に埋もれていた優れた造形を、現代の視座から改めて提示する。

ウーテ・マーラー《モード写真:水中のユーリア、レーニッツ》1979/2025年 © Ute Mahler. Courtesy Loock Galerie, Berlin
会期:2026年6月13日(土)〜8月30日(日)
会場: 神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
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KAAT EXHIBITION2026 三沢厚彦・棚田康司「彫刻される劇場」(KAAT神奈川芸術劇場・神奈川)

《Animal 2020-03》 2020年 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery
KAAT独自の企画シリーズ「KAAT EXHIBITION」第11回は、神奈川ゆかりの彫刻家・三沢厚彦と棚田康司を迎え、劇場で開催される初の彫刻展。等身大の動物を彫り出す三沢の「ANIMALS」やキメラ像、一木造りにより少年少女や精霊を彫り出す棚田の人物像が、生きた表現の場である劇場に集結する。本展は、普段は異なる場で展開される彫刻と演劇の共通性、すなわち「身体を通した表現」や「現実の象徴化」に着目。領域を越境する試みを通じ、それぞれの存在意義を問い直す刺激的な展示となる。

《愛をみる(部分)》 2026年 撮影:宮島径
© TANADA Koji
Courtesy of Mizuma Art Gallery
会期:2026年5月17日(日)〜6月14日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場
住所:神奈川県横浜市中区山下町281
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「ブック・アクティビスト」 Irma Boom: Book Activist(ATELIER MUJI GINZA・東京)

©ATELIER MUJI
オランダ人グラフィックデザイナーのイルマ・ボームと制作した『ブック・アクティビスト』の刊行を軸とするアジア初の展覧会。約40年で500冊以上の本を手がけた彼女の仕事を通じ「紙の本」を多角的に読み解くとともに、素材や工程を精査し必要な機能をかたちにする無印良品のものづくりの思考を、ボームの本づくりのスタイルに重ね、本というプロダクトの価値を再考する。会場では、美術館に収蔵されている貴重書、手製のミニ模型、製紙会社と共同開発した「IBOペーパー」などを展示。手のひらサイズで辞書のように分厚い新刊とともに、書籍から抜粋した「ずっといい言葉」の数々も紹介する。

©ATELIER MUJI
会期:2026年6月5日(金)〜8月23日(日)
会場:ATELIER MUJI GINZA
住所:東京都中央区銀座3-3-5 無印良品銀座6F
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