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2026.05.06

ガウディ没後100年を記念した展覧会から、太宰府天満宮のアートブックフェアまで。 / 編集部が今月、これに行きたい アート備忘録 2026年5月編

Text & Edit / Daisuke Watanuki
Illustration / Asuka Hoshino

たくさんの展覧会やイベントの中から、絶対に行くべきアートスポットを編集部が厳選! 毎月のおすすめをピックアップしてご紹介します。
今月はガウディ没後100年を記念した展覧会から、今年で3回目を迎える太宰府天満宮でのアートブックフェアなど、建築・デザイン・出版文化を横断する刺激的なトピックが揃っています。

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ロン・ミュエクの巨大インスタレーションが観られる展示から、マルタン・マルジェラの大規模個展まで。 / 編集部が今月、これに行きたい アート備忘録 2026年4月編

  • #連載 #展覧会 #アート備忘録

「ガウディ:未来をひらく窓」(21_21 DESIGN SIGHT・東京)

ガウディ没後100年を記念し、YKK APがスペインと日本で同コンセプトの展覧会を主催する。本展は、世界遺産グエル邸などを舞台に、ガウディ建築の「窓」が持つ創造性と革新性を多角的に紐解くこれまでにない試み。会場では、貴重な建具や図面の展示に加え、最新の研究成果やドキュメンタリー映像を公開。実際に窓の模型に触れる体験型展示も用意される。バルセロナ展を皮切りに、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTでのサテライト展、さらに富山へと巡回予定。窓を通じて建築文化の未来を照らす、壮大な産学官連携プロジェクトとなる。

バルセロナ展会場内観イメージ。東京展でもバルセロナ展の展示の一部を体験可能。 ©Palau Güell – Diputació de Barcelona

会期:2026年5月16日(土)〜7月12日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
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「植松奎二 コレクションのある風景 Creation – Connection – Collection – Conception」(BBプラザ美術館・兵庫)

植松奎二《垂直の場/Vertical Position》1973

1975年の渡独以来、ドイツと日本の2拠点で重力や張力といった「目に見えない力」を主題に国際的な活躍を続ける美術家、植松奎二。本展は、作家自身の彫刻や写真作品などに加え、彼が半世紀にわたり共鳴し、収集してきた同時代の作家たちのコレクションを一堂に紹介する。「宇宙における引力」になぞらえ、作品同士の対話から生まれる新たな関係性を探究。タイトルに冠した「4つのC(Creation ・ Connection ・ Collection ・ Conception)」をキーワードに、創造者たちの交流がもたらす着想の連鎖を浮き彫りにする。

植松奎二《無題/Untitled》1969

会期:2026年4月28日(火)〜7月20日(月・祝)
会場:BBプラザ美術館
住所:兵庫県神戸市灘区岩屋中町4-2-7 BBプラザ2F
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開館記念特別展「ぐるぐる展ー進化しつづける人類の物語」(MoN Takanawa: The Museum of Narratives・東京)

キャラクターデザイン:nanao

高輪ゲートウェイ駅直結の「TAKANAWA GATEWAY CITY」内に、複合型ミュージアム「MoN Takanawa:The Museum of Narratives」が開館。その門出を飾る本展は、縄文土器から山手線、身体の巡りまで、世界に溢れる「循環や螺旋」をテーマに人類の進化を読み解く知的エンターテインメント。会場では20名以上の作家による作品や資料など約100点を、音声ガイドの導きで巡る全6ゾーンを展開。アートや遊び、思考を整える香りの演出を通し、五感で「未来をつくる原動力」を体験する、同館の理念を象徴する壮大な物語の幕開けとなる。

「ぐるぐるインスピレーション」
株式会社ホーダウン/siro Inc/SYGNAL/Syna Studio/池田航成
香りデザイン:株式会社キチベエ

会期:2026年3月28日(土)〜9月23日(水・祝)
会場:MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1500
住所:東京都港区三田3-16-1
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「KIM YEONG JUN × YOSHIDA YUNI PHOTO EXHIBITION “Face to face”」(麻布台ヒルズギャラリー・東京)

韓国のキム・ヨンジュンと吉田ユニによる初のコラボレーション写真展。本展は「人間の本質的な美しさ」をテーマに、出演者一人ひとりを、異なる花をモチーフにした表現で撮り下ろした、かつてないスケールの肖像プロジェクト。被写体となるのは日韓のトップ俳優である、長澤まさみ、広瀬すず、イ・ビョンホン、チョン・ウヒら。会場には、吉田ユニ独自のディレクションで俳優の内面をアートへと昇華させた、合計124点の完全新作が集結。麻布台ヒルズギャラリーに出現する壮大な展示空間にて、シンプルなポートレートの枠を超えた美の競演が繰り広げられる。

(左から)キム・ヨンジュン/吉田ユニ

会期:2026年4月29日(水・祝)〜5月28日(木)
会場:麻布台ヒルズギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1ガーデンプラザA MB階
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「波板と珊瑚礁 - 建築を遠くに投げる八の実践」(WHAT MUSEUM・東京)

©ALTEMY

建築模型を単なる完成予想図ではなく、建築家の思考や概念を宿す「メディウム(媒介)」として再定義する試み。2010年以降に活動を開始した気鋭の8組(ALTEMY、Office Yuasa、ガラージュ、GROUP、DOMINO ARCHITECTS、畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオ、平野利樹、RUI Architects)が、新作模型や映像を通じ、その創造の深淵を提示する。加速する社会のサイクルに対し、本展は環境や社会との関係を再構築し、建築的思考の射程を問い直す契機を創出。現実に距離を置き、遠い未来を手元に引き寄せるような、思索に満ちた展示空間となりそう。

©︎Toshiki Hirano

会期:2026年4月21日(火)〜9月13日(日)
会場: WHAT MUSEUM
住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
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小林正人 「荒野の星」(シュウゴアーツ・東京)

小林正人個展, 荒野の星, 2026, シュウゴアーツ Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts, Photo by Shigeo Muto

油彩とキャンバスによる「絵」にこだわりながら創作をつづけるアーティスト・小林正人。本展は、画業40年を辿る自伝小説『この星の絵の具』3部作の下巻刊行を記念し、最新の大作を披露する。
キャンバスを木枠に張りながら手で描く独自のスタイルで、絵画の構造そのものを変革してきた小林。ベルギーやスウェーデンなど、世界各地で独自の地平を切り拓いてきた彼の歩みは、今まさに「荒野」で輝きを放つ。最新作《画家とモデル》を中心に、一瞬の必然から立ち上がる鮮烈な絵画世界。小説の言葉とともに、画家の命が宿る「現在地」を体感できる。

小林正人個展, 荒野の星, 2026, シュウゴアーツ Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts, Photo by Shigeo Muto

会期:2026年4月18日(土)〜5月30日(土)
会場:シュウゴアーツ
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
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「Pages | Fukuoka Art Book Fair 2026」(太宰府天満宮・福岡)

国内外から気鋭の出版社やアーティストら約100組が太宰府天満宮に集結するアートブックフェアは、ブース出展に加え、展示やインスタレーションなど、国際的な独自企画が目白押し。シンガポールのデザインユニットAtelier HOKO による、「本を読む」という行為を改めて問いかける展示「BOOK?」をはじめ、2025年にソウルで開催されたBookBook Festivalに参加したアジア各地のインディペンデント出版社から寄贈されたアートブックやZINEを紹介する企画も。古都の歴史と現代の表現が交差する、特別な3日間となる。

「BOOK?」巡回展の様子

会期:2026年5月29日(金)〜5月31日(日)
会場:太宰府天満宮 文書館/余香殿
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
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「ART OSAKA 2026 Expanded Section」(クリエイティブセンター大阪・大阪)

村本剛毅《Imagraph》 (シリーズ) ミクストメディア 2020– Courtesy of MUG

現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2026」のExpandedセクションとして、クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地 / 北加賀屋)では、近代化産業遺産である造船所跡地の記憶と共鳴する大型作品やインスタレーションを展開。世代もメディアも異なる13組のアーティストが参加する。また、大阪心斎橋のアメリカ村を拠点にするFUKUGAN GALLERYと共催で、作品展示やライブパフォーマンスなど関西アンダーグラウンドのカルチャーの変遷を紹介する特別企画も予定されている。

はしもとともこ《Untitled》毛糸、綿糸、生地、ボタン、真鍮、鉄、ほか 2023 Courtesy of +1art

会期:2026年5月28日(木)〜6月1日(月)
会場:クリエイティブセンター大阪、コングレスクエア グラングリーン大阪
住所:大阪府大阪市住之江区北加賀屋4-1-55 名村造船所大阪工場跡地(クリエイティブセンター大阪)
大阪府大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館4階(コングレスクエア グラングリーン大阪)
公式サイトはこちら

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