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- 東京藝大の芸術教育を疑似体験するシリーズ展から、プリントデザインの美学に迫るマリメッコ展まで。 / 編集部が今月、これに行きたい アート備忘録 2026年7月編
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2026.07.01
東京藝大の芸術教育を疑似体験するシリーズ展から、プリントデザインの美学に迫るマリメッコ展まで。 / 編集部が今月、これに行きたい アート備忘録 2026年7月編
Illustration / Asuka Hoshino
たくさんの展覧会やイベントの中から、絶対に行くべきアートスポットを編集部が厳選! 毎月のおすすめをピックアップしてご紹介します。
今月は、東京藝大の貴重なコレクションを通して美術を多角的に解剖する試みから、時代を超えて愛され続ける北欧デザインの思想に迫るマリメッコ展まで、幅広く紹介します。
先月紹介のイベントもまだまだ楽しめる!
「藝大式 美術の"ミカタ" ―この夏、藝大生になる―」(東京藝術大学大学美術館・本館・東京)

小倉遊亀「径」1966年 東京藝術大学所蔵
わが国唯一の国立総合芸術大学として、約140年にわたり数多くの芸術家を輩出してきた東京藝術大学。その知られざる芸術教育を疑似体験できる、3年連続の夏期シリーズ企画が幕を開ける。第1回となる本展は、現役の講師陣が企画する「展示=講義」という斬新なアプローチが特徴。同館の貴重なコレクションを中心に、美術史や実技、表現にとどまらず、素材や保存修復まで多角的な視点から「美術」を解剖する。会場では現役の藝大生による模写の実践や、気軽に参加できる体験展示やワークショップも実施。子どもから大人まで、それぞれの「講義」を楽しみながら「履修」できる。

快慶「大日如来坐像」鎌倉時代/12世紀末-13世紀初 東京藝術大学蔵
会期:2026年7月24日(金)〜9月23日(水・祝)
会場:東京藝術大学大学美術館 展示室1、2、3、4
住所:東京都台東区上野公園12-8
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「毛利悠子 Recompose ― 第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展」(横浜美術館・神奈川)

第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館「Compose」展示風景(2024年) 主催:国際交流基金 撮影:久家靖秀
日用品やおもちゃ、楽器、機械の部品などさまざまなものを組み合わせ、磁力や重力、空気の動きといった目に見えない力を感じさせるインスタレーションを制作しているアーティスト・毛利悠子。本展は、2024年の第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で開催され、大きな話題を呼んだ毛利の個展「Compose」の帰国展。日用品や自然物、機器を組み合わせたオブジェを介して、不規則な動きや光、音を生み出すインスタレーション作品群がヴェネチアでの展示から2年を経て、横浜で再構築(recompose)される。

第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館「Compose」展示風景(2024年) 主催:国際交流基金 撮影:久家靖秀
会期:2026年7月24日(金)〜11月23日(月・祝)
会場:横浜美術館 ギャラリー9
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
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コレクションを中心としたテーマ展「ワン・ルーム ワン・アーティスト ヤノベケンジ、堀尾昭子、梅津庸一、岡崎和郎」(豊田市美術館・愛知)

ヤノベケンジ《森の映画館》 2004年 豊田市美術館蔵(photo: Seiji Toyonaga)©YANOBE Kenji,2026
豊田市美術館の多様なコレクションの魅力を、1人1室の贅沢な空間で再考するコレクション展。今回は、ヤノベケンジ、堀尾昭子、梅津庸一、岡崎和郎という、独自の思考と造形世界を展開してきた4人の作家に焦点を当てる。それぞれの展示室は、作家の創造の軌跡と深く対話できるよう構成されており、個々の作品が持つ固有の時空を立ち上がらせる。素材へのアプローチや表現の形式が大きく異なる彼らの実践を一堂に観ることで、美術における「個」の表現の深度を測るとともに、同館の収集活動の歩みとこれからの視座を多角的に問い直す機会となる。

堀尾昭子《無題》 2019年 豊田市美術館蔵©HORIO Akiko,2026
会期:2026年7月18日(土)〜9月23日(水・祝)
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
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「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love」(京都文化博物館・京都)

Fun in Finland (1964年)
Photo: Tony Vaccaro/ Tony Vaccaro Archives
フィンランドを代表するデザインハウスとして、鮮やかな色彩と大胆なプリントで世界中を魅了し続けているマリメッコの大規模な展覧会。創業者であるアルミ・ラティアの言葉を手がかりに、ファブリックの原画やドレス、貴重なアーカイヴドレスなど、同社のデザインの本質を伝える作品を網羅的に展観できる。貴重な所蔵作品や資料に加え、映像展示や日本のアーティストとのコラボレーションも展開。単なる意匠の変遷にとどまらず、日々の暮らしに彩りや前向きな心をもたらそうとしたマリメッコの思想を覗くことができる。

《ウニッコ》マイヤ・イソラ 1964年
© Marimekko Oyj Suomi-Finland
Maija Isola 1964
会期:2026年7月4日(土)〜9月6日(日)
会場:京都文化博物館 4・3階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
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「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]・東京)

ウー・チーユー《セルロイドの物語:無主地のデータ》2024年
ICCによる、恒例のアニュアル展。今回は「遺す/残る/受けとめる」をテーマに、デジタル社会における情報の非対称性や、記憶と記録のあり方を問い直す。私たちが日々生み出し、消費する膨大なデジタルデータやメディア・テクノロジーが、個人の記憶や社会の歴史にいかに介入し、あるいは風化していくのかという現代的な課題に、アーティストたちの先鋭的な実践を通してアプローチする。メディア・アートの先駆的な表現から最先端のテクノロジーを用いた新作までを一堂に展観し、変わりゆく情報環境のなかで、私たちが何を未来へ手渡していけるのかを探る展示となる。

キム・ヨンウン《未来の聴取者へ 3》2025年 © YoungEun Kim
会期:2026年6月20日(土)〜2026年11月8日(日)
会場: NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
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三宅信太郎「それでも素敵な人生を」(小山登美夫ギャラリー 六本木・東京)

三宅信太郎《記憶》2026 pencil, colored pencil, acrylic on paper 78.8 x 133.4 cm | Photo byKenji Takahashi ©Shintaro Miyake, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
緻密なドローイングや段ボールを用いた立体作品、さらには作家自身がコスチュームを身にまとって行うパフォーマンスなど、独自の表現世界を展開してきた三宅信太郎の個展。本展では、私たちが直面する現代社会の複雑さや困難な状況のなかでも、日常に潜むささやかな喜びや人間の営みの愛おしさを肯定するような新作群を発表する。どこかユーモラスでありながらも、生きることの本質を鋭く突く彼の作品は、閉塞感が漂う現代において、私たちがどのように周囲の世界とつながり、他者を受けとめていくべきかという温かな問いを投げかける。

三宅信太郎《雨の日》2026 pencil, colored pencil, acrylic on paper 78.8 x 109.8 cm | Photo by KenjiTakahashi ©Shintaro Miyake, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
会期:2026年6月27日(土)〜8月1日(土)
会場:小山登美夫ギャラリー 六本木
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
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戸田沙也加個展「種子の漂流地」(コートヤードHIROO・東京)

戸田沙也加《Where Seeds Drift Ashore #1》 2026 発色現像方式印画 H297mm×W420mm×D2mm
絵画・写真・映像・インスタレーションなど複数のメディアを横断しながら、植物や女性の身体などをモチーフに「美と醜」や「記憶と忘却」などをテーマとして扱う戸田沙也加。本展では、友人の結婚式を機に20年ぶりに訪れた沖縄の風景写真と、その地で見つけたカンナの花を描いた絵画を並置する。外部の世界に向けられた眼差しの断片である「写真」と、内部に蓄積された時間の堆積である「絵画」。二つのメディアを往還するなかで、映しとられた対象は単なる個人的な記録から象徴としての記憶へと変化し、その地に刻まれた歴史や他者の存在へと接続されていく。

戸田沙也加《Canna #1》 2026 キャンバス、油彩 H350mm×W270mm×D25mm
会期:2026年7月3日(金)〜7月25日(土)
会場:コートヤードHIROO
住所:東京都港区西麻布4-21-2
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