• ARTICLES
  • 関西アートシーンを盛り上げる、次世代のディレクターたちの本音 / 岡田慎平✕菰田寿允✕平丸陽子✕渡邊賢太郎

INTERVIEW

2023.07.14

関西アートシーンを盛り上げる、次世代のディレクターたちの本音 / 岡田慎平✕菰田寿允✕平丸陽子✕渡邊賢太郎

Text / Yutaka Tsukada
Photo / Shimpei Hanawa
Edit / Eisuke Onda

ここ数年、アートフェアに新しい風が吹いている。東には「EAST_EAST」、西には「DELTA」。これまでの枠組みを更新するようなこれらの動きは、どれも次世代のディレクターやキュレーターたちが関わっている。

「最近は私たち世代やそれよりも若い世代のプレイヤーが増えてきているなと感じている」

そう語るのは「DELTA」のディレクターでもある〈TEZUKAYAMA GALLERY〉の岡田慎平さんだ。そして、岡田さんは2023年7月7日から〈心斎橋PARCO〉で始まる企画展「昨日はどんなART を観ていましたか?」で同世代の大阪、京都のディレクターたちに声をかけた。

今回は、同企画に参加する岡田さんと、〈Marco Gallery〉菰田寿允さん、〈CANDYBAR Gallery〉平丸陽子さん、〈108 artworks〉渡邊賢太郎さんの座談会をお届けする。展示や推しの作家の話を入口に、後半では関西のアートシーンについて語り合ってくれた。 

ディレクターを志した理由

写真左から、岡田慎平(TEZUKAYAMA GALLERY)、渡邊賢太郎(108 artworks)、平丸陽子(CANDYBAR Gallery)、菰田寿允(Marco Gallery)

ーー「昨日はどんなART を観ていましたか?」は大阪、京都を拠点とする4人のギャラリーディレクターによる展覧会です。このメンバーに固まった経緯を教えてください。

岡田:もともとは会場である〈心斎橋PARCO〉の担当者の方から、僕に展覧会について打診があったことから企画が始まりました。ただPARCOは様々な目的を持った不特定多数の人が来ますし、いわゆる「ギャラリー」とは異なる特性を持った場所だと思います。僕一人でディレクションをしても、単なるアーティストのPRの場で終わってしまう可能性があるなと感じたんです。だからアートフェアの「DELTA」(*1)などで関わりのあった平丸さん、渡邊さんと、行きつけのお店がたまたま同じだったことから交流が始まった菰田さんに「一緒に何かしてみませんか」と声をかけてみたんです。以前からみなさんに対しては、僕には無い視点で面白い作家さんを紹介しているなとか、良いキュレーションをされているなと個人的に思っていたんです。

*1……2021年11月26日〜28日に大阪の〈シーサイドスタジオCASO〉で開催したアートフェア。大坂、京都、東京のギャラリーやオルタナティブスペースが集い話題に。

 

ーーそもそもみなさんはどのような経緯でギャラリーの運営に携わるようになったのでしょうか。

岡田:当時、大阪でdigmeoutというアートプロジェクトをされていた谷口さん、古谷さんとご縁があり、大学卒業と同時に〈DMOARTS〉というギャラリーの立ち上げに関わらせて貰い、そこで3年間勤務していました。2014年から現在ディレクターを務めている〈TEZUKAYAMA GALLERY〉に転職しました。これも不思議なご縁で、勝手に「いつかTEZUKAYAMA GALLERYで働く」と自分の中で目標に掲げていたら、今の社長である松尾さんと知り合う機会があり、現在までお世話になっているといった感じです。

渡邊:僕は岡田さんとは違って、最初にギャラリーで働くというよりかはアルバイトしながら、自分でイベント的な展示の企画をすることから経験を積んでいきました。学生の頃から展示を観に行くのが好きで、そこからディレクター、キュレーターっていう仕事があるのを知ったんです。

菰田 :自分は元々、大学院生の頃に法律の研究をしながらヴィンテージショップで働いたり、作家友達と遊んだりしていました。そんな中で、当時の教授が言っていた「文章を書く行為は彫刻に近い」という言葉やヴィンテージショップで出会った19世紀の洋服が持つオーラに触れ、その言葉の意味やオーラがどこからくるのかとか色んな互いの考えを作家友達と夜な夜な共有する時間が楽しくて、いつの間にか〈Marco Gallery〉というスペースを始めていました。

平丸: 私は美大卒業後、美術に携わる仕事をしたいなと思っていたので美術館で働いていました。展示設営などいろいろな業務に関わるなかで、企画の面白さに気づいたんです。そこから縁があって東京のギャラリーで仕事をして、5年前から京都の〈CANDYBAR Gallery〉で働いています。

 

PARCOだからできること

ーーそれでは今回の展示で紹介する作家や、ディレクションの意図について教えてください。

岡田 :今回僕は、3人のアーティストを選ばせていただきました。杉山卓朗さんと大江慶之さんとは個人的にも知り合って長く、これまでギャラリーでの作品発表が中心でしたが、パブリックな場所でも自身の活動を発信していきたいという意向が作家さんにもあったので紹介したいと思いました。杉山卓朗さんの作品はマスキングを一切使用せず、フリーハンドで緊張感のある線や色面を描き上げており、目を凝らして見ないと肉筆画という事にすら気が付けない凄みがあります。大江慶之さんの作品は、彼が日々描き溜めているドローイングをモチーフの一つとして描いてるんですが、メタ的な視点が画面全体に感じられ、個人的にも大好きな作品です。

心斎橋PARCOのパブリックスペースをつかった〈PARCO Wall Gallery〉(以下、Wall Gallery)で展示される杉山卓朗《Untitled》(2023)

同じく〈Wall Gallery〉で展示される大江慶之《Untitled》(2022)

岡田:御村紗也さんは2022年の春に大学院を修了されたばかりの若い作家さんです。去年初めて〈TEZUKAYAMA GALLERY〉で個展を開催した際には作品をコレクションしてくださる方が多くて、かなり熱心に、ご自宅のどこにどう飾ろうかというところまで考えながら購入して頂いたのが印象的で、日々の生活に彩りを添えるような要素も彼女の作品の魅力の一つなんだなと感じたんです。そういうふうに御村さんの作品との出会いをきっかけに、ARTに興味を持って貰えるのではと思い、今回の企画に参加してもらう事にしました。

心斎橋PARCOの4階にあるシェアオフィス〈SkiiMa〉に併設する〈SkiiMa Gallery〉で展示される御村紗也《air》(2023)

平丸 :私は谷口典央さんと近藤亜美さんを選びました。谷口さんは木の板を彫ってそこに着彩していく作品があるのですが、自然の素材感が残っているので、商業施設であるPARCOの中にあるとちょっと異質に見える。そういうところも観てもらいたいなと思っています。

〈Wall Gallery〉で展示される谷口典央《初めて訪れた場所》(2023年)

平丸:近藤さんは20代の若い作家さんなのですが、PARCOのお客さんの層と合っていると感じていて、若者が集まる施設の中で展示することで共感するものが見えてくるんじゃないかと考えました。

〈SkiiMa Gallery〉で展示される近藤亜美《ユリノキと壷》(2022年)

渡邊:僕も推しというか、京都在住で一緒に展示もやったことのある作家を大阪でも見せたいと思い、松井照太さんとFunny Dress-up Labさんを選びました。でも選んだのは推しているという理由だけじゃなくて、PARCOの中でどう見えるかということも考えています。

〈Wall Gallery〉で展示される松井 照太《F=mg (F=support medium) #box 5》(2021)

渡邊:今回の展示はコワーキングスペースに併設された〈SkiiMa Gallery〉と、館内の柱などを利用した〈Wall Gallery〉で開催されます。特に〈Wall Gallery〉のほうは、通りすがりに見られることのほうが多い。その中で松井さんの石が浮いているように見える作品は良い意味で違和感があり際立つだろうし、Funny Dress-up Labさんの作品は幅広い層の方々が遊んだことがある、知っているミニ四駆を素材としていることが、アイキャッチになって、ふと立ち止まって作品を鑑賞してもらえると嬉しいなと思っています。

〈Wall Gallery〉で展示されるFunny Dress-up Lab《Ikebana Series No.002》(2023)

菰田:スーツ姿の内田裕也がNYのハドソン川で、もがいている映像とともに「昨日は何時間生きていましたか」というセリフが流れる1980年代のPARCOのCMは、当時バブル全盛で消費や情報の速度が加速していた時代背景を考えると今の自分にとって色んな意味を持つものでした。そして、今でも私の目には、PARCOは消費のメタファーとして映っています。現代において消費といえば、ネガティブに捉えられることが多いことも理解できますが、消費は時として我々にノスタルジーを運んでくるものであり、その意味で、ノスタルジーな瞬間が好きな私にとっては、消費もポジティブなファクターになりうると考えています。

〈Wall Gallery〉で展示されるKamerian.《UMASHIKA》

菰田:そこで、今回は、津田光太郎、一林保久道、Kamerian.という作品中に、おもちゃやミッキーのようなキャラクターなどのある種、消費的記号として捉えられるものを扱いながら、どこか懐かしく、でも、今を生きる彼らなりのアウトプットをしていると思う作家を選抜しました。

〈Wall Gallery〉で展示される津田光太郎《Look To The Roof》

〈SkiiMa Gallery〉で展示される一林保久道《hiding_7》

 

アーティストとの接し方で、大切にしていること

ーーみなさんは作家とのコミニケーションや、展示をディレクションする際にどのようなことを考えているのでしょうか?

岡田:タイミングや展示する環境によっても微妙に変わってくる部分はあると思うんです。ただ、根っこにある考えとしては、出来る限りアーティストの意思を尊重したいですし、彼ら彼女らの本来持っている表現が萎縮したりするような関わり方はしたく無いなと。また、実験的な要素を持った作品であったとしても、長い目で見れば、表現の深化に後々効いてくると考えているので、それも受け入れられるようなディレクターでありたいと思っています。だからこそ、アーティストが本当に考えていることを聞く事は重要です。僕自身も素直に思った感想や意見を伝える事は意識していますし、そこから生まれる対話を大切にしたいと考えています。

菰田:慎平くん(岡田)は作家思いで、そのスタイルめっちゃいいですよね。話していても優しいから、アーティストも慎平くんと仕事したら「やってよかった」ってたぶんなるんですよ。やっぱりそういうことって仕事の上ではすごく大事なんじゃないかなと思います。結局は人と人なんで。

岡田:ありがとうございます。でも今のギャラリーに入社してすぐのころは、自分よりも一回り二回りも年上の作家さんとお仕事をする機会が増え、対等な立場で付き合わなきゃと躍起になって、よく空回りしていました。その時は僕の伝え方がほんと酷くて、作家さんとケンカというか、感情的に伝えてしまうようなケースも多々ありましたね(笑)。

平丸:そもそも作家さんって言葉にするのが得意じゃない人もいますしね。だからこそ作品を作っているというか。作家さんのキャリアのスタートからお付き合いすることも多いです。これまで指導を受けてきた環境や、制作環境が大きく変化する時期でもあるかと思うのですが、そんな時にひとつの目線としてアドバイスや対話ができればと思っています。

私は作家さんは「予言者」だと思ってるんですよ。一般的に考える事柄の2歩3歩先を進んでいる。その少し歩んだ先の事柄をいろいろな人に繋げていくのがディレクターやキュレーターの役割なのかなと思ってます。

菰田: 僕はキュレーションも作家たちが制作する作品も今僕らが生きている社会に対するリアクションであると考えています。そういう意味では、時代ごとに違った人々のリアクションがあり、それらはその時代を知るための参考書のようなものではないかと思います。ただ、大前提としてシンプルに言えば、そこでは人と人との関係性があるわけで、その中では「ラブ」と「リスペクト」を持つことが重要だと考えています。その延長に、現代を生きる私たちが、時代を超えて100年後の人々とコミュニケーションが取れるような展覧会や作品が生まれ、ひいては新たな人類の知が未来へ蓄積されていくのではないかと思っています。

渡邊:僕も菰田さんに近いかもしれない。全く一緒ではないと思うんですけど、 僕も結構付き合いの長い作家さんが多いんです。さっき言ったようにディレクター、キュレーターっていうのがアーティストと別にいるのを知ったタイミングで、自分もやろうって思ったんですが、いきなりベテランの作家さんに「ディレクターしたいです」って言えないんで。遊びに行っていた展覧会やイベントなどで同世代の美大生や、カルチャーサイドにいるアーティストたちと繋がって、一緒にシーンを盛り上げていきたいなと思ったことが活動の始まりです。ディレクター、キュレーターにもいろんなスタンスがあると思うんですけど、僕は作家さんとの関係は仕事の付き合いというよりも、共にサバイバルしていく戦友だと思っています。

岡田:菰田さんは作家さんだけではなくて、ギャラリーのスタッフとも良い関係を築いていらっしゃいますよね? 以前ご自身のギャラリーを寺子屋だと言われていたのが印象的でした。

平丸:みなさん若くて、明るい人ばかりですよね。

菰田 :ありがとうございます。たしかに今いてくれているスタッフのみんなは、21、22歳と自分より若いです。そんなスタッフたちと接するときは、 自分が21歳くらいのときに欲しかった「理想の先輩」になったつもりで接するようにしています。というのも、自分が彼らの年齢くらいだった時、いろんなことを知りたいし、やりたいし、頑張りたいけど、どうすればいいかわからないことがたくさんあった気がするんです。だから彼らの今の話を聞いて、当時21、22歳の頃の自分だったら何が欲しくてどうしたいかなってことを考えて、具体的な選択肢を彼らに渡していくようにしています。いろんなスタッフがいますがみんなそれぞれの道を歩んでいるので、今いるメンバーには仕事の上でもとても助けてもらっているので、心強く感じています。

 

関西も新しいプレイヤーが増えている

ーー関西のアートシーンにおいて「DELTA」の開催などは新しい動きに見えますが、最近変わってきている感じはありますか?

岡田:幸いにも僕はかれこれ12年ぐらいこの業界で仕事をやってるんですけど、始めた当初は作家さんは沢山いるのに自分たち世代のギャラリーのスタッフだったりとか、キュレーションをしてる人たちにはなかなか出会えませんでした。でもこの数年で、東京も含めプレイヤーが増えたなっていう印象はあります。

平丸:それと、数年前から作品を買い求める層が変わったという印象もあります。特に若い世代の方がとても多くなってきたと思います。SNSなどで作家さんや展覧会などの情報を得やすくなったことも大きいのかと思うのですが、とてもたくさん展覧会を観て回っていらっしゃる。今週は京都、来週は大阪とか。東京でアートフェアなどがあると、東京にも行く。本当にすごいです。

渡邊:熱心に動いてる人は全国的に動いてますね。ギャラリーも増えていると思うし、そうした動きをSNSで知れるっていうのもあるのかもしれないけど、観に行く人たちも増えたなと感じます。ここ4、5年ぐらいのマーケットのブームも影響していると思います。でも日本ってまだまだ狭くて、情報もすぐ回ってくる。もっと海外のシーンも見据えなきゃいけないよねということを作家とは話しています。

今回のように同世代の人たちと何かをやれるのは、僕個人としてはこれまでの活動を認知してもらえた証のような気がして光栄なのですが、ここからどうシーンとか、カルチャーを作っていくのかが課題であり、夢ですね。最近は自分の好きなアーティストたちの作品を、未来にどう残していくのかということをよく考えています。アカデミックなアプローチ、美術館収蔵なども一つの道だとも思いますし、国や地方公共団体、企業などがパブリックアートとして残していく形もあると思います。その一方で、個人のコレクターの方や、作品を1点だけ家に飾ってくれている方でも家宝のように大切に作品を受け継ぎ、残していっていただける方に作品を所有していただくことも大切なことだと思います。作品が残ることで、それを観た次の世代がまた新たなものを生み出していくという良い連鎖のカルチャーを生み出していきたいですね。

岡田:渡邊さんが仰るように、確かにまだまだやれることはたくさんありますよね。個人的には、今よりも更に若い世代のプレイヤーが増えてきて、「俺らは俺らのやり方でこういう動きや働きかけをやってみよう!」とか、新たな関わり合いが少しずつでも生まれてくれたら嬉しいなと思っています。DELTAや今回のような企画は、そのための動きでもあると思うんです。それぞれのミッションを抱えた人達と一緒に仕事をすることで色んな価値観を交換しながら、関係性を作っていけると思っていますし、作家さんたちにとっても作品発表の機会に繋がっていくと考えています。こうした活動の積み重ねによって、後に続く世代にとっての1つのモデルケースになっていければ、僕ら世代がお世話になった人達への恩返しにも繋がるのかなと。先行世代の方々がやってきてくれたように、必要であれば、僕らが前で旗を振る役割を担うのも重要だと思っています。

Information

「昨日はどんなARTを観ていましたか?」展

kansai-curator-22

Graphic Design: Atsuko Takeuchi

心斎橋PARCOが手がける、アートをもっと身近に感じてもらうプロジェクト第9弾を開催。「昨日はどんなARTを観ていましたか?」と題し、大阪、京都を拠点に活動するディレクターが初キュレーション、10名のアーティストの作品を展示します。

参加キュレーター:岡田慎平(TEZUKAYAMA GALLERY) / 菰田寿允(Marco Gallery)平丸陽子(CANDYBAR Gallery)/ 渡邊賢太郎(108 artworks)

展示アーティスト:大江慶之 / 杉山卓朗 / 御村紗也 / 近藤亜美 / 谷口典央 / 松井照太 / 津田光太郎 / Funny Dress-up Lab / 一林保久道 / KAMERIAN

会期:2023年7月7日(金)~2023年8月21日(月)*4F SkiiMa Galleryのみ8月1日(月)まで
会場:PARCO Wall Gallery SHINSAIBASHI(心斎橋PARCO館内の共用部)SkiiMa Gallery(心斎橋PARCO 4F)

DOORS

岡田慎平

TEZUKAYAMA GALLERY ディレクター /DELTA ディレクター

大阪府出身。2014年から現在までTEZUKAYAMA GALLERYに勤務。ギャラリーでの展覧会企画、プレス対応、出版物の編集業務のほか、国内外のアートフェアにて所属アーティストの紹介を行う。個人でも展覧会、アートフェアの企画運営を複数手掛ける。2020年から共同代表として大阪にてアートフェア「DELTA」を立ち上げ、大阪を中心とした美術業界の活性化に従事している。2020年からART OSAKAの運営にも関わる。今年7月には、中之島に位置するgraf porch(グラフポーチ)にて企画展「間 そうぞうのよはく」を開催予定。

DOORS

菰田寿允

Marco Gallery ディレクター

大阪府出身。同志社大学大学院法学研究科修士課程修了。クロスオーバーというコンセプトの下、作家と共にMarco Galleryをはじめ、展覧会の企画や国内外のアートフェアへの参加などを行なっている。まるで生きている時代や社会に呼応するようにしてアーティストたちが表現するものが文化や 国、時間を超えて、どこかの誰かによって読み解かれ、その人にとってアーティストが生み出した作品群が、アーティストの生きた時代や社会を紐解くための知覚的な参考書となることを期待している。

DOORS

平丸陽子

CANDYBAR Gallery ディレクター

埼玉県出身。東京造形大学美術学科絵画専攻卒業後に美術館やギャラリーに勤務。同時に東京都内にて、オルタナティブスペースのsutdio ZOU、ヤドカリトーキョー、凹地の展覧会企画・運営などを行う。2018年より京都・CANDYBAR Gallery に勤務。

DOORS

渡邊賢太郎

108 artworks ディレクター・マネージャー

1990年熊本生まれ。現在、京都を拠点にhaku kyotoギャラリーディレクターを軸としながら、インデペンデントのディレクター・キュレーターとしても活動している。京都・下鴨の自宅兼オフィス108artworksにてアートワークのコレクション、西陣のTENSHADAIでアーティストたちの作品の管理・販売やマネジメントも行っている。アートを鑑賞すること、生活空間の中にアートが取り入れられること、アートから様々な刺激を受けることを世の中に広く「文化」として定着すること、現代のアーティストの作品がしっかりと未来に保存・伝承されていくことを目標に活動する。展覧会や作品によって生まれる、人それぞれの視点や意見による多面的なコミュニケーションを大切にしている。

新着記事 New articles

more

アートを楽しむ視点を増やす。
記事・イベント情報をお届け!

友だち追加