アーティスト 篠崎理一郎 編 / 連載「作家のアイデンティティ」Vol.22

篠崎理一郎さんに質問です。（とに〜）

大学では数学を研究していたという、名前からしてバリバリ理系の篠崎理一郎さん。どうしてアートの世界に足を踏み入れることになったのか、そこからして興味津々です。さらに、ペンで細密に描かれたドローイングが集積することで生まれる作品は唯一無二の世界観を確立しており、これまた興味深くあります。さらにさらに、CDジャケットのデザインや書籍の装丁、バッグブランドとのコラボなど、仕事も多岐に渡っており、そのクリエイティビティやアイデアの素はどこからくるのか、興味が尽きません。100個くらい細かい質問をしたいところですが、泣く泣く15個に厳選しました。

Q01.　作家を目指したきっかけは？
何かを生み出す人ってかっこいいなーと思ったのがはじまりです。
絶対自分とは無縁の仕事だな〜と思っていたけど、大学から絵を描き始めて、作品をネットで投稿していたら、知らない人からリアクションをもらったのが妙に面白くて。
そこから展覧会とかイベントをやるうちに、そういった括りの肩書きで言われるようになりました。

Q02.　描き始める前に、完成図はありますか？それとも、描きながら完成形が見えてくる感じですか？
なんとなく完成図は頭にあって、サイズに応じて制作時間を設定して取り掛かります。
描きながら頭の中でどうしようか、ぐるぐる考えながら仕上げます。

変に制作時間を長く取りすぎると悩んで集中力が切れるので、基本時間は短めにすることで緊張感が生まれていい仕上がりになる（気がします）。

Q03.　個人的に特にお気に入りのモチーフはありますか？
恐竜、人間、相撲、鳥居、猫あたりがなんとなく好きです。

Q04.　制作中によく視聴しているものは何ですか？
オードリーのオールナイトニッポン
YouTuberのゲーム配信、考察系動画
基本うるさくてガヤガヤしている方が集中できます。

Q05.　アトリエの一番のこだわり or 自慢の作業道具など
特にこれ！というのはないのですが、、
文字が書きやすい市販の業務用のボールペンが好きです。
最近着色する際はトンボ鉛筆の「色辞典」という色鉛筆にハマってます。

Q06.　線を引く上でのこだわりはありますか？
基本どれも正解だという気持ちで臨んでます。

Q07.　今後是非やってみたいコラボがあれば教えてください。
舞台装飾とかやりたいですね、
人物が動いている風景にドローイングの奥行きの世界を掛け合わせてみたいです。

Q08.　数学がアート活動に活きるのは、どんな時ですか？
そのときの正解に向かって探求する姿勢は結局同じな気がします。

Q09.　ご自身を漫画のキャラクターに例えると何ですか？
嘘つかないウソップ。
基本ビビリだけど、やるときはやる。

Q10.　職業病だなぁと思うことは？
なんかふと気になったものは、とりあえず調べまくる。
日常ですごく失敗しても、どっかで作品のネタにする。
自分の違和感を信じる。

ですかね。