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2025.07.18
「遅四グランプリの時代とその周辺展」が松坂屋名古屋店で開催 / 「遅い」ことの美学に着目した「遅イズム」?
松坂屋名古屋店本館8階 ART HUB NAGOYA open gallery にて、2025年7月23日(水)から「遅四グランプリの時代とその周辺展」が開催されます。島本了多、三原回などが出展し、「遅い」ことの美学について検討・提唱する展覧会です。
「遅四グランプリ」は2021年に始まった島本了多、三原回、本屋しゃんなどによる一番遅いミニ四駆を決めるレース大会です。「速い(早い)」ことが持て囃される加速主義社会の現代において、競争という資本主義の基本システムを採用しながら「遅い」ことの美学に着目した「遅イズム」を提唱しています。本展は、すでに遅四グランプリがアヴァンギャルド運動として歴史化されている世界設定で、関連作家や同時代の作家を紹介する試みです。
会期中には実際に「第6回 遅四グランプリ〜遅れて鳴こうホトトギス〜」と称して遅いミニ四駆を走らせる(?)イベントも開催されます。この機会に、アートを通した新しい価値観に触れてみては。
出展作家
上野悠河、木曽浩太、硬軟、設楽陸、島本了多、杉野晋平、鈴木優作、髙田裕大、長瀬敦嗣、野村絵梨、藤村亮太、前畑裕司、三原回、森正響一、矢島与萌、やんツー、遅四グランプリ実行委員会、他
遅四グランプリ実行委員会
略歴
2021年
「第1回 遅四グランプリ」西荻窪天空コース(東京)
2022年
「第2回 遅四グランプリ ~速いのはもう遅い~」ソノ アイダ(東京)
グループ展「どうぐをプレイする Tools for Play」(やんツーセクション内で歴代遅四駆を展示)ICC(東京)
「遅四グランプリ 神宮前予選大会 ~昨日の自分より遅く~」ニュースペース パ(東京)
2023年
「第3回 遅四グランプリ ~速まるな遅まれ~」YUMI ADACHI CONTEMPORARY・あをば荘(東京)
「第4回 遅四グランプリ 千住・仲町の家大会 ~遅の細道~」仲町の家(東京)
2024年
「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」入選企画「遅博2024 ~人類の進歩と遅延~」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)
「第5回 遅四グランプリ TARO賞大会 ~自分の中に遅を持て~」遅博2024パビリオン(神奈川)
グループ展「乗り物で行く!!」嬉々!!CREATIVE(神奈川)
「遅四グランプリ 机上の空論大会 ~わが遅対性理論~」仲町の家(東京)
トークイベント「作家がみた別府 ~遅四グランプリ実行委員会~」ドマコモンズ(大分)
「科学と芸術の丘」内ワークショップ「ワイルド遅四駆をつくって自然の中を走らせよう!」&「遅四グランプリ ワイルドチャレンジ ~遅き激闘~」戸定が丘歴史公園 松雲亭(千葉)
「アートプロジェクト高崎2024」高崎市街(群馬)
「萬均ショップ パ @岩田商店」関連イベント「遅四グランプリ 阿下喜サーキット ~いなべ スローリエンテーション~」岩田商店(三重)
「遅四グランプリ ワイルドスクリメージ ~遅湧き肉躍る~」ナミイタ(神奈川)

島本了多≪第2回遅四グランプリ優勝カップ≫

硬軟≪遅延証明画≫

三原回≪SLOW≫

木曽浩太≪ブリンブリンマンの肖像≫

野村絵梨≪コロコロ≫

鈴木優作≪こぶしでかいけつ≫
■同時開催「第一回遅走泥社展」
かつて陶芸において前衛的実践を展開した「走泥社」は、伝統と革新の狭間で、美術表現の新しいあり方を模索しながら激動の時代を走り抜けました。 我々「遅走泥社(おそうでいしゃ)」はその精神を引き継ぎながら、46億年の地球の歴史が練り出した土という遅い素材との対話を通じて、「遅さ」そのものを再定義します。
■関連イベント「第6回 遅四グランプリ〜遅れて鳴こうホトトギス〜」
遅いミニ四駆を持ち寄ってレースをおこないます!入賞者には豪華景品があります!
出場遅レーサー求む!
◆「遅四グランプリ」基本ルール
1. 一番遅くゴールしたマシン(または一番進んだ距離の短いマシン)が勝ち。
2. 止まってはいけない(止まっているかどうかの判断は要審査。プレゼンの余地あり)。
3. ピットインは一回1分以内3回まで。再スタートは5cm先から。
4. 出場マシンは一人何台でも可。ミニ四駆でなくても、タミヤ製でなくてもOK。
5. 公式コースの全長は350mmで、1レーンの幅は115mm(公式コースを1分以内でゴールするマシンは専用のアラウンドコースを使用した、ビギナーズ部門への参加ができる)。
日時/2025年7月26日(土)13時〜16時頃 ※参加受付は10時〜13時
会場/松坂屋名古屋店 本館8階 ART HUB NAGOYA open gallery
参加費/無料
年齢制限/なし
Information
「遅四グランプリの時代とその周辺展」
■会期
2025年7月23日(水)→29日(火)
営業時間:10時〜19時 ※最終日は16時閉廊
■会場
松坂屋名古屋店本館8階 ART HUB NAGOYA open gallery
■入場料
無料
その他の情報や最新の展示内容については公式HP をご確認ください。
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