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- 〈作品申込開始〉アーティスト・長谷川由貴 / FINCH ARTS企画「リテラル コリジョンズ/文字通りの衝突」出品作品
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2025.01.18
〈作品申込開始〉アーティスト・長谷川由貴 / FINCH ARTS企画「リテラル コリジョンズ/文字通りの衝突」出品作品
2025年1月18日(土)から2月23日(日)にかけて開催される、FINCH ARTS(フィンチアーツ)主催の展覧会「リテラル コリジョンズ/文字通りの衝突」の出展作家、長谷川由貴の作品がARToVILLAにて購入申込がはじまりました。
本展は「文字」を表現の一部として扱う芸術的実践を概観する意図で企画されました。文字は記録と伝達のための強固な意味と造形をもっており、現代的な作品においてしばしば重要なモチーフとして現れます。それは、意味を表すモチーフであると同時に、形や色を伴った線や色面として作品を構成しており、その両者の一致やずれ、あるいはすり抜けが作品の豊かさに寄与しています。
本展タイトルは「リテラル コリジョンズ(Literal Collisions)/ 文字通りの衝突」。文字を結節点とした視覚の衝突、文脈の衝突をイメージしています。
2023年に惜しまれながらこの世を去った福岡道雄の貴重な彫刻作品「僕達はそんなに怯えなくていいのでしょうか」をはじめ、中村ケンゴの「ひらがな ぺいんてぃんぐ」シリーズ、グレン・ライゴン(Glenn Ligon)、ジェニー・ホルツァー(Jenny Holzer)、長谷川由貴など、9名の作家の30点ほどの作品を通して、絵画や彫刻に刻まれる文字表現の多様性を見ていきます。
【参考作品】左:福岡道雄《Nothing to do》2000, H92xW65cm, FRP、木 撮影:福永一夫 中:グレン・ライゴン《Study for stranger in the village / Hands Series》2011, H74.9×W48cm, silkscreen ink, coal dust, ink, graphite and glue on paper 右:NAZE《TEMPO》2020, H40xW40cm, パネル、アクリル、スプレー、ペン
出品作品
長谷川由貴 《肉の檻》2023年 45.5×53cm oil on canvas
出展作家である長谷川由貴は、植物をモチーフに脱人間中心的な価値観を探り、植物という他者を通して人間そのものの在り方を問う絵画を制作しています。
購入申込可能な本作はカーネーションをモチーフに、身体に対する不安や自己認識を表現した作品です。カーネーションの語源である「カルネ」というラテン語に「肉」という意味が含まれている通り、カーネーションという花自体が、色や形において肉体的なイメージを帯びていることに長谷川は着目しています。身体という存在が、時に自身を制限する檻のように感じられる、その内面の葛藤を、カーネーションの肉体的なイメージと結びつけて描いており、強烈で鮮やかな色彩と強いメッセージが描かれた作品です。
Information
リテラル コリジョンズ/文字通りの衝突
■会期
2025年1月18日(土) ~2月23日(日)
営業時間:10:00~17:00
休廊日:会期中の水曜日
■場所
〒605-0903 京都市東山区上人町433 半兵衛麸五条ビル2F ホールKeiryu
■出展作家
神馬啓佑、中村ケンゴ、NAZE、長谷川由貴、福岡道雄、ジェニー・ホルツァー(Jenny Holzer)、丸井花穂、グレン・ライゴン(Glenn Ligon)、リュ・ジェユン(Ryu jeyoon/류제윤)
■主催
FINCH ARTS
■協力
ギャラリーほそかわ、TEZUKAYAMA GALLERY、福岡彩子、MIKADO2、メグミオギタギャラリー
展覧会詳細はこちら
長谷川由貴
大阪府生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。
主な展覧会に「Art Rhizome KYOTO 2024 『逆旅京都』」(Cafe DOnG by Sfera、京都、2024)、天牛美矢子 長谷川由貴 2人展「Pure Land」(Bohemian’s Guild CAGE、東京、2023)、「京都府新鋭選抜展2022」(京都文化博物館、京都、2022)、個展「あなたの名前を教えてほしい」(ギャラリーモーニング、京都、2020)「VOCA展2015 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2015)など。賞歴に「京都府新鋭選抜展メディア賞-京都新聞賞(2022)。
出展作品 Artworks
GALLERY
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